青年会議所米穀部会ウェブサイト

ビルボード.psd

コラム「説く盛りどんぶり」 74杯目

本業にこだわらない

 ここで言う本業の定義は難しいです。会社や商店は商いやビジネスをして利益を得ることを目的としています。従業員の給料や設備投資の回収、再投資の為の利益の確保。
 たとえば米屋というと米を扱うことと自らが手足を縛っています。
 なにか、米以外は本業でなような錯覚に陥りやすいのでしょう。
 会社や店を発展、存続させることが第一義に大切なことであって、扱う商品やサービスは時代に合わせてどんどん変えて行かないと衰退の一途となってしまいます。
 かつて、日本が高度成長時代は人口も増え、生産高、個人収入も増え先行きに希望が溢れていました。そして、商品のライフサイクルも長かったのです。だから同じことをしていても成長すると錯覚を起こしてしまうのでしょう。
 以前は上場会社が潰れるなんて、銀行が潰れるなんて考えもしなかったことでした。
 今や、人口は減っていく、個人所得も減る、生産は減少すると先行きに不安だらけですね。退職金や年金も保証は無い時代になってしまったのです。
 そして、商品のライフサイクルがどんどん短くなっています。昨年のヒットが今年も続くなんてほとんどなくなりました。
 そうしますと会社経営とは従来扱ってきた商品・サービス守るだけでは衰退の道をまっしぐらひた走っていることになります。
 時代に合わせて商品やサービスを変えていくことで初めて成長のギアにチェンジできるということになります。
 どんな商品でも成長期、成熟期、衰退期という道を通ります。会社も同様ですね。
 従い、会社経営とは常に来年や三年後に主力となりえる商品・サービスを企画、あるいはめしの種となる情報を得るよう常にアンテナを張って感度を良くしておく必要があります。解らない場合は解る人に聞くことが一番の早道でしょう。
 最悪なのは解らないのに本業を守るといって、変えなくてはいけないことを変えない頑固なアタマでしょうか?
みのる

バックナンバー