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コラム「説く盛りどんぶり」 57杯目

メディアについて その2

メディアというより、マスコミと言った方がいいかもしれない。
マスコミの報道はニュ-スにしても必ず番組制作の意図がある。
そうしないと番組自体が出来ないのである。
又そうしないと主題がボケて何がいいたいのかわからなくなってしまう。
従って報道取材された物はその意図にそった物だけが採用される。
当然の事かもしれない。問題は見聞きする受け取り側がそんなもんだということを知り、十分に取捨選択し切りそいで理解しないといけない。
こういう事の結果、ずいぶん昔の話だが、時の首相であった佐藤栄作さんの「新聞記者は出て行きなさい」と言う辞職記者会見になったのである。
あれから長い時が立つが、実際はもっとひどく成っていそうである。
TV画面でも「生」は良いが録画は切り貼りだらけである。
森首相の「えひめ丸沈没」時のゴルフの画像は、明らかに当日の物ではない。
国民は作り上げられたイメ-ジでもって見るので、番組制作者の意図に簡単に引っかかってしまう。怖い事だと思う。

翻って、じゃあどうすればいいかと言うと、これが又難しく我々国民には参考にしたい反対の意見や反対の見方をするジャ-ナリズムが殆んどないのである。
みんなこぞって同じ記事か同じ論調である。これだったら数多い大新聞など必要は無い。
かえって週刊誌などの方が、参考になる。

自分の経験からもそうである。
まだ。食管と問題を起こしていた頃、新聞やTVの取材を多く受けた。取材時には自分の言いたい事や問題点等を気分良くしゃべったつもりになっていたのだが、編集された物を後でニュ-スなどで見ると、まるで印象が違うものになっていたのである。
そんなことを知ってから、取材の時は編集後のものを見せてくれなければ応じないと言って断っていた。

野党ははかばかしくないが、自由党の小沢党首が、小泉首相人気の事を、「TVが報道を止めればイチコロですよ」と言っていたが、まさにそれは当たっている事かも知れない。
マッチポンプの報道や煽動の怖さは、第二次大戦前のマスコミの状況を見ると怖い事である。ここでも情報は自己責任において自分が見極める努力と力をもたなければ成らない事が解る。インタネットの普及等で情報は氾濫の極みだが、情報を正しく採れる情報の取り方の教育も必要と思う。

BON

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