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コラム「説く盛りどんぶり」 53杯目

メディアについて

小泉新内閣の顔ぶれが出揃った。マスコミ各紙の評価は総じてネガティブかもしくは皮肉っぽい物かのどちらかが多く感じられる。ジャ-ナリズムは在野に居て批判の立場をとるのが原則と言う事からすると、当然の事かもしれないが、どっちにしてもネガティブに見える。以前に山の国と海の国のコラムがあったが、海の国はポジティブスタンス、山の国はネガティブスタンスといえない事も無い。それにしても私には、ジャ-ナリズムとマスコミ報道の違いが判らない。いつ、どの立場で、誰に対して言っていることなのか?(例えば、片方で省エネの話題を取り上げ、もう片方で電照並木の美しさを取り上げる)
賢い彼らは、何となく使い分けているようで、振り回されそうである。ニュ-ス番組なのかワイドショ-なのか、報道なのか。総合メディアの宿命と言えばそれまでではある。

今回、彼らの手によってメディア・テレビ内閣などと皮肉っぽく言われているが、それではその結果の責任は彼らにあることになる。いつもいつも批判のための批判では国民もうんざりしてしまう。「具体的政策が不透明だ」と言っているがそんな事は国民が一番知りたがっている事で、その為に時間を割いたり、紙面を割いたりして国民に知らせる努力をする事が彼らの大きな役割の一つではないだろうか?今回の小泉氏圧勝は彼らが全く予想だにしなかった大方の国民の判断の結果である。反省してもらいたい。

TVの事を言うと、これだけデジタル放送を含めチャンネル数も多くなったのに各社やってる事と言えば、今までどうり、どこも似たり寄ったりの総合番組のコピ-か拡散である。一つくらい政治専門のチャンネルを設けるところがあっても良い物ではないか。
自分達は従来の型を変えず視聴率リスクを犯すことなく変革などどこ吹く風で、同業他社がやってる事か、アメリカ型を真似することしか出来ない似非ジャ-ナリズムでは、今回起きたような国民不在の結果が又起きそうである。逆を言えばジャ-ナリズムが国民の知りたい事を知らないと言う事である。掲示板にも書いたが、国民不在の自民党、お客さんを忘れた米穀業界、視聴者不在のマスメディア報道はいつか結果が出ると思う。
各メディアには、いつもの、批判を通り越した興味本位の中傷やゴシップ記事、揚げ足取りなどを垂れ流す事で、国民を煽らないようにして頂きたいものであり、又国民としては、自己責任で、自己判断で情報を選択収集し、見極めてもらいたい物である。

歴史的に見て、日本国民は農耕民族で組織を重んじる傾向があり、山の国型人間が多い国民ではないかと思う。それはそれで一定の過去の成功結果があるが、時としてはアメリカ型の、危険と隣り合わせのベンチャ-・フロンティア精神が必要ではないだろうか。
タカ派、右寄り、メディア、テレビ内閣、本格的第2次森内閣、ETC…
等多くの覗き見趣的な煽り見出しに惑わされる事無く自分自身で判断する事が強く望まれていると思う。
日本国民はそんなに馬鹿ではない事を、メディアに知ってもらいたいし、国民のインテリジェンスを信用してもらいたい物である。

BON

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