日本青年会議所米穀部会
コラム説くどんぶり

09杯目 谷深ければ山高し 


GWも終わってしまったけれど、今年の特徴は、海外旅行者が過去最高を記録したこと、私の地域では近くの行楽施設に昨年より多くの人が出かけた事と、皆さんご存知の少年といわれる人の、凶悪な事件がテレビ中継された事、何かが変わってきているような気がします。そしてどこもかしこも花、花、花、の例外なく咲き誇っている事でした。
海外旅行の件は、お金と余裕のある人が増えた(その反対の人も増えた)。近くの行楽地は、疲れなくて楽しく、安上がりである。事件の事はさておいて(また別の機会に)、花は、順調に季節が推移しており、植物にはよい気候が続いていると言う証拠であると言えます。今のところことしも豊作である予測が立ちます(桜の咲がいい年は豊作)。少々の不作では海外からの輸入もあり、供給が足りなくなる事はなく、従って価格の上昇は見込めない。需給の原則で考えるとまたまた苦労をしそうでありまして、ありがたい試練ではあります。が、販売に経営に人一倍の工夫が必要であります。一流の企業はリストラをし、経常利益を上げ一息ついたところですが、もう一枚上の一流はワールドワイドに戦略を定め国境を越えた業務提携や吸収合併をどんどん進めています。おまけに公的資金の注入までしてもらう所もありました。数年前に今の経済企画庁長官が書いていましたが、メガコンペティション「大変な時代」が身近に、現実に感じられるように成りました。我々の業界でも、大型の合併が生産集荷でも流通でも起きています。どのくらい大きければいいかということは解りませんが、大体幾つくらいに集約されれば一応の落ち着きに成ると考えればおのずと見えてくるのではないかと思っています。そしてキーワードは金融力であります。そこにお世話にならないですむ程度の規模では問題はさしてありませんが、此処の所が再編成の重要なキーポイントに成るのではないでしょうか。それは業界の外も同じです。なにせ情報分断が通じた頃はともかく、薄利で、しかもISOにJAS法、DNA、時流は情報公開、おまけに設備投資型の業界なのに製造業には程遠い、加工にしても剥ぐだけだし、付加価値は付きにくい。便利簡単快適のすぐ食べれる商品開発で大きなマーケットサイズの商品を狙いたいが設備投資も大きいし、販売チャンネルを持たず、大企業のリングに上がらなくてはいけない。プラス、米価低迷をバックにした産直攻勢(どの作物にも産直はもともとあったが米だけは法律で禁じられていたので、今そのあおりを食っている)。こう書くと、八方塞りの感があるのが業界将来であります。
が、しかし、しかしですよ。十六方塞がりなどではありません。三十二方まで視野に入れるともっと、もっと可能性はあると思います、ニッチと言うこともありますし、地域密着と言うこともあります。かゆいところに手が届く事を考える手もあります。
いずれにしても、正しい情報収集やそれに基づく戦略がとても重要で必要に成った時代といえると思います。何とか成るではなんとも成らない。そのためにも我々の力を結集して今以上の突っ込んだ勉強が必要ではないでしょうか。国にとって役立つ企業、地域にとって役立つ企業、あなたや私にとって役立つ企業、こう考えると、おのずと形も大きさも内容も違って来ると思います。このGWに私とは意見の違う仲間と話をして感じたままを書いてみました。
「谷深ければ山高し」「思いどうりに成らないのが(人生)世の中である」をいいほうに解釈して行きたいもんだと思います。

BON