2003年度 日本青年会議所 米穀部会 部会長所信

第22代部会長 森谷 茂泰
(社)天童青年会議所

(はじめに
 「失われた10年」と呼ばれた、バブル崩壊後の混乱期を脱して、日本経済は新たな局面に入り、不安定ながらも、今再び力強さを取り戻そうとしています。
 この現象は、企業が国内での体質のスリム化を図ると共に、グローバル化、IT化に対応しながら、中国、東南アジア諸国と連携を図り活用することで、大きく変化してきたことによるものです。
 Made in Japan から Made by Japanease への転換です。

迫りくる大きな濁流に備えは万全ですか?

 このような時流の中、日本の「こめ」を取り巻く環境はどうでしょうか?『戦後農政の大転換』と言われる農政改革は、いよいよ仕上げの段階を迎え、今年度より新たな米政策が始動します。これまで「農家に夢を見させない」システムから「夢を見れる」システムへと移行するのです。一方では、WTOによる関税率引き下げ問題の決着しだいでは、海外から安い農産物が濁流のように押し寄せ、日本市場は「こめ」「コメ」「米」[kome]・・・農家が活躍する範囲はますます狭まり、流通業者は、混乱の渦に巻き込まれ、消費者は、大きな戸惑いを覚えるでしょう。また、国内に於いての人口の減少、「こめ」消費の減退、高まる食の安全安心など、これまでの領域では考えられなかった新たな時代の到来を予感させられております。

こめ」は、日本の文化、日本人の魂(こころ)
呼び覚ませ「日本の力」!! Jaycee はコーディネーターであれ!!

 私たちの祖国日本は、古来より「瑞穂の国」と呼ばれてきたように、日本人は、稲作を受け入れて以来、何千年もの長きにわたって稲作を発展させ、「こめ」を命の源にしてきました。「こめ」を使った実に多種多様な食物とその利用方法にとどまらず、稲作をめぐるさまざまな儀式や伝承、あるいは環境保全など、私たちは、日常生活と「こめ」との深い関りをみることができます。
 この様な素晴らしい文化の伝承「こめ」を託された、私たちJayceeは、「こめ」に携わる者として誇りを持っていますか? 日本人の魂(こころ)を持っていますか?
 「日本の力 こめ」価値創造の中で、何か大きなビジネスチャンスがあると私は信じています。そうです、チャンスの神様の降臨です。
 誇りを持つ者の集い、米穀部会だからこそ共有できるネットワークと英知を集結させ、関連団体との連携を図り「今それぞれ何をすべきか?」それらを持ち寄り考え、自由経済のもと、グローバル化に向けた「日本の力 こめ」を再認識し自らの価値、繁栄の糸口を見出せる一年にしたいと考えます。

(おわりに)

 私たちを取り巻く環境は、不安定な経済情勢が続く中で、会員数の減少や業種別部会連絡会議の組織再編など厳しい状況に置かれています。しかしながら、厳しい環境が故に全国に青年会議所が産声を上げた頃の時代背景と同様、何事にも青年らしい英知と勇気と情熱が必要とされているのではないでしょうか。
 日本青年会議所 米穀部会は、『社会的・国家的・国際的な責任を自覚する』JC綱領のもとで、地域社会の一員として、また企業人として、時には変革の力となり青年会議所運動の一翼を担ってきたことは、まぎれもない先輩諸兄の実績であり、その礎に感謝し、混沌と表現される時代を力強く乗り越えるべく米穀業界(農業生産・流通販売・消費)の明るい未来に向けて率先して行動してまいりましょう。

このページのトップへ